美術評論家、小説家、脚本家など多彩な活躍をするバージャーによる、写真論、美術家論のアンソロジー。
特に面白かったのは、スーザン・ソンダクの『写真論』をもとに、写真を論じた、”写真を使う”と、あまり知られていない彫刻家を論じた”ロメーヌ・ロルケ”。
”写真を使う”では、写真というもの意味が、個人にとっては、単なる記憶の断片だが、社会にとっては、それが支配の道具ともなる、という側面を多面的に論じている。
”ロメーヌ・ロルケ”では、自然の石をそのままに近い形で利用する彫刻家の作品が、芸術とは何か、という根本的な問いかけを行っている、という趣旨の内容。
その他の文章も、それぞれ短く、読みやすいが、内容は、いずれも芸術の本質をついている。
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