2021年2月11日木曜日

はじめてわかる ルネサンス (ちくま学芸文庫) 

ルネサンスといえば、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、がメインキャストとして登場するのが当たり前だが、
この本では、彼らは脇役の一部にすぎず、登場回数も少ない。
ヨーロッパで起こったルネサンスという現象を、世界的な視点の中において、
一部の天才の成し遂げたことではなく、当時の社会状況、宗教、科学などの総合的な現象として紹介している。
新しい世界史の見方を代表する著作と言えるだろう。

 



2013年4月6日土曜日

ジョルジョ・ヴァザーリ 芸術家列伝3(白水ブックス) Giorgio Vasari, Lives of the Most Eminent Painters Sculptors and Architects

原典では、およそ160人程の芸術家が紹介されているが、日本語訳では、画家に絞り、17人のパートのみ翻訳されている。

第3巻では、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロが紹介されている。しかし、そのほとんどは、ミケランジェロについての内容で占められている。

これは、ヴァザーリが、晩年のミケランジェロと深い交流があり、ミケランジェロこそ、最高の芸術家である、と考えていたことによる。

その記述内容は、単にミケランジェロの作品についてだけではなく、ミケランジェロと歴代のローマ法王との絵画の注文についての様々なやりとりまで紹介されている。

ヴァザーリは、ミケランジェロ自身のことよりも、いかに自分がミケランジェロと深い交流を持っていたのか、ということの方を、書き残したかったようだ。

ジョルジョ・ヴァザーリ 芸術家列伝2(白水ブックス) Giorgio Vasari, Lives of the Most Eminent Painters Sculptors and Architects

原典では、およそ160人程の芸術家が紹介されているが、日本語訳では、画家に絞り、17人のパートのみ翻訳されている。

第2巻では、ボッティチェリ、ラファエロ、ジョルジョーネ、ティツィアーノら、6人の画家が紹介されている。この巻では、ラファエロの部分が全体の3分の1を占めている。

ヴァザーリによれば、ラファエロは、自分の技術がミケランジェロやダ・ヴィンチには叶わないと知って、彼らの対抗するのではなく、それらのいい所を取り入れ、よりバランスのいい作品を作りがけることで、後世に名を残す画家になったという。

ティツィアーノについては、あまりにも彼の名声が高くなり、ローマ法王はもとより、神聖ローマ皇帝のカール5世や、オスマントルコのスレイマン大帝も、彼に贈り物を贈り、肖像画を書いてもらうことを望んだ、という興味深いエピソードが紹介されている。

ジョルジョ・ヴァザーリ 芸術家列伝1(白水ブックス) Giorgio Vasari, Lives of the Most Eminent Painters Sculptors and Architects

原典では、およそ160人程の芸術家が紹介されているが、日本語訳では、画家に絞り、17人のパートのみ翻訳されている。

第1巻では、チマブーエ、ジョット、ウッチェロ、マザッチョ、フラ・アンジェリコなど9人が紹介されている。

ルネサンス芸術というと、短い期間に多くの芸術家が登場したイメージが強いが、チマブーエも、ジョットも13世紀に生まれた人間で、ダ・ヴィンチなどとは200年の開きがある。

ジョットが、ローマ法王に従って、アヴィニョンに行って絵を描いた、という記述があるが、アヴィニョン捕囚という事件は中世の出来事だというイメージが強い。

ルネサンス芸術は、決して突然表れたのではなく、長い歴史があった、ということがよくわかる。

ジャン・リュデル イタリア・ルネサンス絵画(文庫クセジュ) Jean Rudel, La peinture italienne de la Renaissance

新書形式の小さな本だが、侮るなかれ。その内容は、入門書というよりは、かなり専門的な内容になっている。

イタリア・ルネサンス絵画の成立を、ゴシック絵画、フランドル絵画、そして古代ローマ・ギリシャの作品の影響から、あるいは油絵の画材の変化、デッサンの重視など、多様な側面から解説している。

また、そうした絵画を注文した、教会や世俗の人々の需要の側面にも目を向け、当時の社会が、どうしてルネサンス絵画に描かれたテーマを求めたかと、その思想的な背景にも言及している。

その上で、マザッチョ、ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ティツィアーノらの主要な画家も紹介している。

This book is very small but the contents are much about the paintings of Italian Renaissance.

The author covers the backgrounds of the age and the introduces of major painters and tools & techniques also.

2013年4月1日月曜日

戸口幸策 オペラの誕生(平凡社ライブラリー) Birth of Opera by Kosaku Toguchi

この本を一言で表すとしたら、労作、という言葉がピッタリだ。よくぞ、これだけ広範囲な内容を調べ、1冊の本としてまとめたなあ、と感心してしまう。

イタリアでのオペラの誕生に始まり、ドイツ、イギリス、フランス、スペインへの普及についてカバー。さらに、各時代の主要な作曲家と作品について、楽器の編成やストーリーについて紹介している。

オペラの誕生という書名だが、その誕生に始まり、最後に紹介されるのは、モーツァルト。

これは、筆者が、最初のオペラといわれる1598年の『ダフネ』から、その後の長い歴史を経て、モーツァルトによってオペラという音楽ジャンルが確立されたことをもって、オペラの誕生期が終わった、と考えているということなのだろう。

This book covers much about the early stage of Opera History from the first work to Mozuart.

He introduces many composer and their works from Italy, German, France and England.

ジル・ド・ヴァン イタリアオペラ(文庫クセジュ) L'opera italien by Gilles de Van

イタリアオペラについて書くということは、オペラそのものを書くことだ、と語る筆者が、イタリアオペラの特徴と、その歴史について完結に語る。

著者によれば、1600年の『エウリディーチェ』に始まったイタリアオペラの歴史は、プッチーニの『トゥーランドット』に終わるという。

その原因は、イタリアの統一によって、オペラハウスを建てて、それを観客として支えた、イタリアのローマやヴェネツィアといった地方都市の貴族階級の人々が、没落してしまったからだという。

それぞれの時代の代表的なイタリア・オペラの内容が紹介されており、オペラ鑑賞のガイドとしても使える。

The author says explaining Itarian Opera means to explain Opera itself.

He describes the bigining and ending of Itarian Opera briefly by the pints and history.

As the author, the reason of decline of Itarian Opera was come from the decline of Itarian local city like Rama and Venecia by the unit of Italy.